心を込めて行う
「歩のない将棋は負け将棋」というが、一見、最も弱い歩の駒でも使い方によって、実は攻守共によく働き勝敗に係る重要な役割を果たすというが…。
戦国の世、足軽を粗末に扱ってはダメだ。うまく働かせないとどんな戦でも負けてしまうという。また些細な仕事でも粗末に行うと、いずれどこかにほころびが表れる。また一見雑用のような仕事でも嫌々やるか…、それとも心を込めて行うかによって周囲に及ぼす影響が違ってくるから、何事も懸命に頑張ることが大事だと官兵衛は部下達に言った。
いつの世も、重要な仕事は誰でも慎重に取り組むと思うが、簡単な仕事はもしかすると「なおざり」にすることもあるかもしれない。何事も全力で取り組むことが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(令和二年十一月八日)