心を掴む
上手な「気配り」ができる人ほど相手に気に入れられる可能性が高いと言うが…。気に入ってもらえるということは、様々な恩恵が得られるチャンスも広がっていくと思う。
戦国の世、秀吉が若い時、鷹狩りの途中にのどが渇いたのでお寺に立ち寄った。その時お寺の小姓がお茶を出した。一杯目のお茶は大きめの茶碗にぬるめのお茶。二杯目はやや熱めのお茶。三杯目は熱いお茶を小さな茶碗に入れて出した。この三杯のお茶の「気配り」に感動した秀吉は、すぐに連れ帰って召し抱えた。この時の上手な「気配り」の小姓が後の石田光成であり、その後秀吉の元で出世を果たして行くのであった。
いつの世も、上手な「気配り」ができることによって多くのチャンスに巡り合う気がするが、なかなかむずかしい。(令和七年七月六日)