尊敬
大相撲大阪場所で、肩を怪我した中で、もしやの逆転優勝した稀勢の里は、横綱昇進の伝達式で「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」と口上を述べた。横綱は常に人に見られている地位だから稽古場はもちろんのこと、普段の生き方も見られているので、もっともっと人間的にも成長して「尊敬」されるような横綱になりたいとも語った。
戦国の世、官兵衛は秀吉の片腕として働いたが、秀吉の配下の武将たちにも最も「尊敬」された武将であった。そのため秀吉の参謀として抜擢された。
いつの世も、上司は職場においては部下達に見られているという意識は常に必要なことだ。そして先に立って部下達に模範を示すことが大切なことだと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十九年四月二日)