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失敗から学ぶ教訓

 誰でも忘れてしまいたい過去の失敗があると思うが、失敗をきれいさっぱり忘れられれば気持ちもすっきりするが…。
 戦国の世、失敗をきれいさっぱりと忘れたいが、その一方で失敗から学び、大事な教訓として活かすこともできると家康は部下達に言った。家康三十一歳の時、三方ヶ原の合戦で信玄にさんざんに打ちのめされ、恐怖のあまり戦場から逃げ帰った。この時の敗戦の失敗を肝に銘じた苦い経験は、後の徳川二百七十年の基礎を築く要になった。家康は大事なことを教えてくれた信玄を、ありがたい先生だと謙虚に受けとめた。
 いつの世も、自己成長のためには失敗を忘れた方が良いのか、教訓として参考に学ぶために残しておいた方が良いのか、なかなかむずかしい。(平成二十九年一月二十九日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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