同じ仕事でも「やる人」によって…。
仕事には簡単な仕事と重要な仕事があるが、簡単でも重要でも「やる人」によって大きな差が出ると思う。与えられた仕事に「知恵」と「工夫」と「努力」した人は役割をきっちりとこなすことで大きく差が出ると思うが…。
戦国の世、信長に雇われた秀吉。最初の仕事は誰でも簡単にできる草履取り及び下足番を命じられた。だが、秀吉は、寒い時には草履を自分の懐に入れて温めて尽くした。信長は前の下足番と比べて、良く知恵を出して工夫しているなあと評価して、やがては炭奉行、普請奉行と抜擢した。また、信長の家臣達が誰もできなかった、美濃墨俣に一夜城を自分から進んで手を上げ引き受け完成させた。今で言うプレハブ工法であった。信長の信頼を得て秀吉は大名にまで昇りつめた。
いつの世も、どんな仕事でも人がやったことのない仕事ぶりをやってみせる志と知恵を持って挑み続けることで「周りの見る目」が変わってくると思うが、なかなかむずかしい。(令和二年六月二十一日)