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割り切って話し合う

 人を使う時はよく「アメとムチ」を使い分けろと言う。部下に「アメ」を与えるだけでなく「ムチ」を振るうだけでもダメだと思う。この二つをうまく使い分けることが大切だと思うが…。

 戦国の世、「アメとムチ」には二つの欠陥があると官兵衛は部下達に言った。

 気性の激しい信長が現役時代、光秀にはアメを与え、戦上手で優秀な武将であったために、秀吉より先に坂本城主を与えた。だが対人関係で不器用さをさらけだしてしまい、何をやっても信長にムチを与えられた。反対に秀吉は常にムチを与えられていたが、常に謙虚で信長の性格を見抜き、ミスしても反省をし、ついには信長に信頼され「人たらし」で人の心をうまくつかんだために、アメも与えられた。その結果、ムチを与えられた光秀は本能寺で信長を倒した。

 いつの世も、アメもムチも必要だが、あまり考えない方が良い。ヘタに使うと憎まれる。その都度相手とよく向き合って話し合う方が良いと思うがなかなかむずかしい。(平成二十八年四月十七日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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