会社あっての自分
若い人に何のために会社で働くのか…。と訊ねると、自分の生活のために…。と答えた。だが、会社のために一所懸命に働き、そして会社が良くならないことには自分は優遇されないことに気づかないようである。
戦国の世、秀吉、若い頃信長に仕えて、織田家が良くならないことには自分は優遇されないし、出世もありえないと考えた。そして信長のために一所懸命に働き、天下が目の前になった頃には、長浜十万石の城主まで出世した。秀吉曰く、組織というものはただ人を集めればいいということではない。人のヤル気を集めてこそ成り立つものだと言った。
いつの世も、個人のヤル気が集まってお互いに協力して働くことによって、会社も躍進するし、自分も優遇されるような気がするが、なかなかむずかしい。(平成三十年一月二十一日)