主導権を握りたいものだ
野球の試合で勝つ流れをつかむためには主導権を握りたい…。そのためには一点でも先に取ることによって、選手達の心にも余裕が生まれ勢いがつき波に乗ることができるという監督もいるが…。
戦国の世、戦いで主導権を握ることが肝心だし、握るためにはタイミングも必要だ。甲斐の虎、信玄曰く、主導権を握るためには、動くときは「風」のように素早く、敵を偵察するときは「林」のように静かに、攻撃するときは勢いよく「火」のように燃えて勇ましく、陣を敷くときは「山」のように自信を持ってどっしりと落ち着いて敵を見つめる。この四句をうまく活用して「風林火山」の軍旗を作り、この軍旗の元に家臣達と共に一致団結して甲斐の国を守り天下取りを目指した。
いつの世も、働き方も主導権を意識しているかどうかで変わる。責任を持って働くことが主導権を握った働き方になると思うが、なかなかむずかしい。(令和三年五月九日)