不利な状況でも前向きに…
不利な状況になった時「大変だと悩む」のか、あるいは有利な状況になったと逆に「喜ぶ」のか。人にはいろいろな考え方があると思うが…。
戦国の世、信長、部下の光秀の謀反によって本能寺で倒される。その時、秀吉は中国地方で毛利方と戦いの最中。信長が倒されたことを知った秀吉は涙を流してうずくまった。この姿を見た軍師官兵衛は「殿、不利な状況でも今がチャンスです。毛利方とうまく和睦して、信長殿の仇として光秀を倒すことで殿の天下取りも夢ではない」と耳元にささやいた。そして官兵衛の言うとおり中国大返しという離れ業で、光秀も予想がつかなかった素早い行動で、山崎の合戦で光秀を打ち破り、天下取りへの足がかりを作った。
いつの世も、どんな不利な状況であっても、冷静に物事を考えてしっかりとした目的を持って積極的に行動することが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(平成三十年九月九日)