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ピンチは自分を鍛える

 ピンチの裏側には必ずピンチを同じくらいのチャンスが眠っていると言われている。グチをこぼしたり、ヤケクソをおこしたりするとせっかくのチャンスを見つける眼が曇り、先が見えないし、ピンチを切り抜けるエネルギーも失ってしまうと言う人もいる。

 戦国の世、戦の時、ピンチになっても死ぬ訳ではない。「背水の陣」で怖いと思わないで、積極的に知恵を出してチャンスを見つけるように努力することが大事だと官兵衛は部下達に言った。

 いつの世も、苦しい思いをして努力してきた人は、危機になっても困難な仕事にも立ち向かって切り抜けることができるし、好機の巡り合わせにも出会うことができると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年十二月六日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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