タイミングは普段の心がけ
野球の選手は「タイミング」の取り方が重要だが、その判断は難しい。どの瞬間に「タイミング」を取るか…。
ピッチャーはバッターのタイミングを外すことに集中。バッターはピッチャーの投げるボールにタイミングよく合わせることに集中…。
戦国の世、信長、桶狭間の戦いでは圧倒的な不利な状況の中、「嵐」という「タイミング」で義元を打ち破った。また秀吉の場合は、光秀の謀反により上司信長が本能寺で倒された時、中国地方で毛利方と戦の最中。光秀の伝令が毛利方に行く予定が間違って秀吉の陣地に入り込んできた。秀吉はすぐに毛利方と「タイミング」よく和議を結び、中国大返しという早業で光秀を山崎の合戦で破り、天下取りへの足がかりを作った。
いつの世も、「タイミング」は相手が与えてくれるものではない。自分で作り上げるものだと思う。何事も「タイミング」の取り方は普段の「心がけ」と「努力」が重要だと思うが、なかなかむずかしい。(令和三年三月三十一日)