すばしっこい男の世渡り
苦労した経験は後々自分を救うと言うが…。
戦国の世、農民から信長に雇入れ、寒い時には信長の草履を自分の懐に入れて暖めて差し出した秀吉。すばしっこく機転が利くところを信長に認められ、次は炭奉行に抜擢された。そして今までにない能率を上げる炭番になりさらに気に入られた。次には馬廻り役になり、自分の給料をはたいて「人参」を買い与えた。馬は元気よく他の馬に負けなかった。馬の時代だけに日本一の馬番になろうと努力した。そこに秀吉の知恵と「すばしっこさ」があった。
いつの世も、「役に立つ人」だと認められるように「すばしっこく」知恵を持って最善を尽くして頑張ることが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(令和六年五月二十六日)