こざかしく
サルは「サル知恵」と言われ「こざかしく」、タヌキは人をだまし、ずるがしこいと言われている。だが、サルとタヌキの駆け引きは…。
戦国の世、サルと呼ばれた知恵男、秀吉。そしてタヌキと呼ばれたずるがしこい家康。二人の小牧長久手の合戦は形の上では秀吉の勝利。だがなかなか頭を下げない家康に、秀吉は母親を人質として送り込んだ。さすがの家康も無視することができずに秀吉と対面する事になる。秀吉は「わしは知っての通り農民の生まれ。地位や身分も低く服従してくれない武将もいる。その点、家康殿はうらやましい限りです」と家康を持ち上げ頭を下げ、サル芝居を演出。家康もまた見事にタヌキぶりを発揮し、秀吉に忠誠を誓った。
いつの世も、サル知恵やずるがしこいタヌキのやり方は面白いと思うが、なかなかむずかしい。(令和八年三月二十九日)




