いざという時に…
いざという時に自分についてきてくれる「頼り」になる人。意見をどしどし言ってくれる腹を割って相談できる人。いかに自分の周りにこういう人がいるかによって人生も大きく変わってくると思うが…。
戦国の世、知識や学力、教養もあり、実力もあり、自分は天下を取れるものと計算して本能寺で上司信長を倒した光秀。そこまでは計算通り順調であったが、予想外の農民出身の秀吉と対決することになった。秀吉は参謀の官兵衛の働きにより、中国地方で毛利方と戦いの最中だったが、早急に和睦して光秀と戦うことになった。結果は秀吉の情報力、機動力、行動力の前に光秀は大敗した。光秀の敗北の原因は秀吉を農民上がりの大名と甘く見下したことにあった。また「いざという時」に頼りにしていた配下の大名達がことごとく離れていったことにもあった。
いつの世も、「いざという時」に信頼できる仲間、部下、友人が何人いるかは常日頃の行いにあると思うが、なかなかむずかしい。(令和四年十月三十日)