いさぎよく決断を
上司が自分の信念と責任において「すぱっと」決断を下す事ができれば部下は黙ってついてくるという人もいるが…。
戦国の世、上司の心が「ふらふら」して迷っているようではダメだと官兵衛は配下の武将達に言った。それは、いくら部下達に知識や勇気があっても、その上司が決断を迷っているようでは部下達の能力を生かす事もできないし、また人並み外れた強い兵がいても、その力を生かす事もできないとも言った。官兵衛は秀吉の軍師として中国地方で戦っている最中に、上司信長が本能寺で光秀に倒されたことを聞き、「中国大返し」という素早い決断力で光秀を倒す事ができた。
いつの世も、決断力は人の性格によっていろいろ違うが、礼儀は正しく物事は「いさぎよく」、心を鉄や石のように鍛えるべきだが、持って生まれた性格もあるから、なかなかむずかしい。(平成二十九年八月二十七日)