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あきらめない大切さ

 野球部に籍を置くある中学生の息子は、一度も「レギュラー」になったことがない。三年になっても毎日練習に明けくれている息子に父は「レギュラーになれないのになぜ続けるのか…」と聞くと、「自分は野球が好きだし、中学では無理でも高校に入ってからレギュラーを取れるかもしれない」と笑顔で答えた。父は息子の言葉にハッとさせられた。それは、決して「あきらめない」ことの大切さを子供ながら知っていたのだ。

 戦国の世、失敗が続くと、言い訳を口に出したりあきらめてしまっている部下は、自信もなく努力する力もない証拠だと、官兵衛は部下達に言った。

 いつの世も、何事も「あきらめない」で、必ずやり遂げるという強い決意をもって取り組むことが大切だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年十一月十五日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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