あきらめない大切さ
野球部に籍を置くある中学生の息子は、一度も「レギュラー」になったことがない。三年になっても毎日練習に明けくれている息子に父は「レギュラーになれないのになぜ続けるのか…」と聞くと、「自分は野球が好きだし、中学では無理でも高校に入ってからレギュラーを取れるかもしれない」と笑顔で答えた。父は息子の言葉にハッとさせられた。それは、決して「あきらめない」ことの大切さを子供ながら知っていたのだ。
戦国の世、失敗が続くと、言い訳を口に出したりあきらめてしまっている部下は、自信もなく努力する力もない証拠だと、官兵衛は部下達に言った。
いつの世も、何事も「あきらめない」で、必ずやり遂げるという強い決意をもって取り組むことが大切だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年十一月十五日)