「愛嬌」のある人は得をする
「愛嬌」は強いものを倒す柔らかい武器であると言う人もいるが…。「愛嬌」のある人はいつも自然な笑顔があって話しかけやすいし引き付けられる。また元気をもらえるし、気の利いた返事ができる。逆に「愛嬌」のない人は三日であきられると言う人もいるが…。
源平戦記の時代、源義朝と平清盛の戦いは、清盛の大勝利で終わった。敗れた義朝は戦死。残った身内は妻の「常盤御前」と三人の男の子。子供達の助命はなかなか難しかったが、「常盤御前」の清盛に対する「愛嬌」により、子供達は救われた。その後三人の子供達は立派に成長して、やがては清盛の平家を滅ぼした。
いつの世も、人の性格によってかなりの開きがあるが、笑顔のある明るい「愛嬌」のあいさつは人を引き付ける最高の魅力だと思うが、なかなかむずかしい。(令和四年一月二十三日)