「うぬぼれ」と「油断」こそ大いなる敵
自信がつくと「うぬぼれ」と「油断」から生じる「ミス」がよくある。最初は緊張感を持って仕事をしているから「ミス」は少ない。だがだんだん慣れてくると「油断」から「ミス」を犯す。油断こそ大いなる敵だと思うが…。
戦国の世、義元二万五千の大軍で京を目指して尾張領内に攻め込み、信長の各砦を次々と打ち破り、戦勝に酔う義元。桶狭間にて全軍に休憩を取らせ昼食中。そして信長を「尾張のうつけ者」と馬鹿にして自分の力量に「うぬぼれ」て戦勝祝いをあげていた。当然信長の行動はわかるはずもない。そこに突然信長自らが二万五百の兵で奇襲攻撃をかけ、一瞬のうちに義元を打ち破った。義元の「うぬぼれ」と「油断」と「緊張感」のゆるみが命取りになった。世に言う桶狭間の戦いである。
いつの世も、「油断大敵火がぼうぼう」と言うことわざがあるが、常に「緊張感」を持って「うぬぼれる」ことなく「油断は禁物」だが、なかなかむずかしい。(令和三年五月二十三日)