「うとんじ」られないように
領民の声は神の声とばかりに領民のために国づくりに励む。だが、領民の目は厳しく、その目から外れることがあっては、領民から「うとんじ」られてしまうと思うが・・・。
戦国の世、神の罰よりも主君の罰の方が恐ろしい。主君の罰よりも領民の罰の方がもっと恐ろしい。なぜか。神の罰は祈りによって免れる。主君の罰は詫びて許しを受けることができる。しかし領民に「うとんじ」られては祈っても詫びてもどうしようもない。その結果、国を失うことがあると官兵衛は部下たちに言った。
いつの世も、学歴よりも学力。体格よりも体力。人の心の痛みをよくわかり、周りに「うとんじ」られないよう気を配って頑張ることが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(令和六年六月二日)