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頭(こうべ)のきく人

頭の良い人は「かしこい」秋田弁で「さがし」という。実るほど「こうべ」を垂れる稲穂かな…ということわざがあるように「こうべ」のきく人は「すばしこい」ともいうが…。

戦国の世、天下布武を掲げて天下統一を夢見た信長。その信長が最も信頼していた武将が二人いた。その一人が秀才でカミソリ男と異名を取る光秀。もう一人が「こうべ」のきく男では織田家ピカ一の秀吉。ところが光秀は頭脳がいいことに自分も天下を取れるものと計算して謀反を起こし、本能寺で信長を倒したところまでは良かったが、結局「こうべ」のきく秀吉によって山崎の合戦で敗れた。光秀の「三日天下」で終わった。戦国時代は頭脳の良さよりも「こうべ」のきく武将の方が出世する率が高かったようだ。

いつの世も、腕組みして考えている時間より「こうべ」をきかせてすぐ行動に出る方が割と物事を進展させる「きっかけ」になると思うが、なかなかむずかしい。(令和二年七月五日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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