領民の信頼
仕事を成功させるには、実力が先か、信頼が先か。実力があれば何事もうまくいくと言う人もいるが、世の中そんなにうまくいくとは限らない。
戦国の世、官兵衛は部下達に「たとえどんなに実力があっても戦いに必ず勝つとは限らない」と言った。なぜか。もちろん実力があることは大事なことだが、それ以上からの信用、信頼があって初めて実力が認められる。その領民からの信用、信頼があってこそ戦の要となる食料の調達により戦いを有利に進めることができるとも官兵衛は言った。
いつの世も、厳しい世の中を乗り越えていくためには、実力はもとよりこれまでの実績、信用、信頼が大きな要となるような気がするが、なかなかむずかしい。(令和四年十月十六日)