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謙信のビジネス

人生は有限である。「敵に塩を送る」と言うのは確かに美談ではあるが、なかなか大変なことだ。

 

戦国の世、天下を取れる器量を持ちながら、天下を取りそこねた謙信と信玄。二人はあまりにも川中島の決戦にこだわりすぎて天下取りができなかった。二人は川中島の戦いしか目先になく、結局五回の戦いでも決着がつかなかったし、天下取りのビジョンを描けなかった。

 

また、謙信は敵対する甲斐の領民が塩不足で困っていることを知ると、すぐに「塩」を贈り信玄を救った。謙信は「敵の弱み」につけ込まないで、逆にその「苦境から救う」ことを決めた。要するに謙信の「ビジネス」である。信玄は感謝の印として「塩留めの太刀」を送った。その後、越後の塩は甲斐の国で販売されるようになった

 

いつの世も、お互いに良いところは認め合い、そしてよく話し合い協力して情報交換に努め、素早く対応することが必要だと思うがなかなかむずかしい。(令和六年四月七日)

 

 

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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