参謀がいなかったら…
光秀の謀反により討たれた信長。その悲報を聞いた途端、あまりにも突然のことでしばらく口もきけない状態の秀吉。その時、秀吉のそばにすり寄ってささやく部下がいた。参謀官兵衛である。「殿、願ってもないチャンスが舞い込んできました。この機会を逃しては天下を望むことは困難です。ただちに京に上って光秀を討つことです」と進言した。また「誰がいち早く京に上るかによって運命が決まります」とも言った。そして素早い対応とスピードで光秀を打ち破り、天下取りへの足がかりとなった。もし官兵衛という参謀がいなかったら天下も取り損ねていたかもしれない。
いつの世も、素早い対応は大事だ。遅れた戦いには勝利がないと思うが、なかなかむずかしい。(令和四年六月二十六日)