千丈の堤もアリの一穴から
社内の事情をよく調べもしないで仲間を非難したり笑ったりする人が一人でもいると、和が乱れて会社のコミュニケーションが崩れてしまうこともある。
戦国の世、人を非難したり笑ったりしてはいけない。味方の中に一人でもこんなことをする者がいると和を乱してしまう。「鉄の団結」を誇る武田家を崩壊させる危険があるからと、信玄は部下達を戒め、「千丈の堤もアリの一穴から」崩れて破れることもあると言った。
いつの世も、お互いに譲り合い、思いやりを持って助け合い、カバーし合うことによって、うまく行くと思う。相手を思えば自分も思われる。自分のことばかり考えるとあまり良い方向には行かないと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十九年六月二十五日)