戦国新報
 
 
平成8年 前期
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暗い人間よりも明るい人間の方が
かわいがられて評価される
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 貧しい農家に生まれた秀吉は、努力と持ち前の明るさで出生し、ついには関白、さらに太閤へと時代のトップに登りつめた。秀吉の最大の魅力は何といっても底抜けの明るさと、信長や家康にはみられない、庶民性があったのである。秀吉は若いころ何回も職を変えている苦労人だった。まさにその転職が秀吉を作ったのである。職を変えるごとにさまざまな主人に仕えたのだが、人間関係をスムーズにするために、あの底抜けの明るさが成功したのである。
 三十歳を過ぎた独身の男性に、日曜日は何をしているかと聞いた時、「家で本を読んだりして過ごしています」と答える人がいました。本を読むことは大事なことですが、それよりも、もっと外に出ていろんな人と出会い、見聞を広げることが必要ではないだろうか。秀吉のようにもっと自分の明るさを前面に出し、自分をみがくことで将来の展望も見えてくるのではないだろうか。
【文:高田 金道】