三日天下の光秀は、信長に信頼され、今でいう部長待遇でスカウトされた。それに比べて秀吉はアルバイト要員でスタートした。やがて正社員として召し抱えてくれた信長に対して一生懸命努力した。秀吉にとって信長は神様にも等しい存在であった。サルとかハゲネズミと馬鹿にされても一向に気にする様子もなく、秀吉は自分の容貌や肉体にコンプレックスを持っていたというが、反対に親愛感を演出する天才で、それが信長からかわいがられ、多くの味方もできた。
いわば「ネアカ」の代表で「庶民感覚」をそのまま生きた英雄であった。 その反面、光秀はエリートの代表者で学識といい戦功といい十分人に尊敬される人間だったが、他人からみれば少しとっつきにくい面があって、いつも孤独で「ネクラ」の代表だったようである。
この秀吉の庶民性と光秀の官僚性の違いがそのまま山崎の合戦で大きく勝敗が分かれた原因である。
今の世はどこにいっても不況だが、不況であればあるほど秀吉のように明るく笑顔で一生懸命がんばることで、良い事も起こってくるのではないだろうか。
だがなかなかむずかしもんだなあー。
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