「学歴もあるし、頭も切れるし、尊敬できる人だが一緒に仕事をしていると肩がこるんだよなあ」と部下に言われている上司をよく見かける。いつもぴりぴりの上司の職場と、気持ちがさっぱりして時には部下を笑わせる上司の職場とでは、部下の疲労度が倍以上に違う気がする。
のびのびと能力を発揮させる事のできる上司。秀吉はこの辺が巧みでうまく部下を使いこなした。
秀吉の最大の敵、徳川家康は秀吉と違って自分の感情を表に出す人物ではなかった。そのため周囲の人間からは物に動じない肝のすわった大物だと思われたが、感情を表に出さない人間によくあるように憶病で疑い深かった。
秀吉は自分に従わせるためにさかんに上洛するよう誘ったが、家康は上洛すれば暗殺されるのではと恐れていた。秀吉はそういう考えは毛頭ないことを素直に行動で表した。家康は秀吉の感情むき出しの好意にすっかり飲まれ、配下に従うことを決心した。
今の時代も同じだが、たまには馬鹿なまねも必要だし、ひょうきんな人が得をするような気もする。
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