平成6年
前期
下取りの決断の違い…
前向きにすべてを賭けた決断…
信長の桶狭間の戦い
追い詰められて下す決断…
光秀の本能寺の変
無理と知りながらわずか二千の兵で二万五千の今川軍に襲いかかりこれを敗退させた。この時の、信長の「すべてを賭けた決断」は、この後の天下取りの勢いになった。
反対に光秀は、能力もあり、家柄も良く、また家臣にも信頼されていたが、主君信長との意見の衝突により次第に追い詰められていった。「追い詰められて下した決断」は信長を倒したものの、結局天下取りの野望は失敗に終わる。
あまり景気の良い話を聞かない今の世も、この信長と光秀のような決断の違いによって、いろいろな方向に向かうのではないだろうか。
【文：高田 金道】
