戦国新報
 
 
平成5年 後期
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桜吹雪の人気者…遠山の金さん
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 今の時代も情報化時代です。情報なくしては企業は成り立たない。ライバルや社会の情勢に乗り遅れては、会社は勝ち残れない時代です。
 江戸時代の名町奉行、遠山の金さんこと、遠山金四郎は、自らが桜吹雪のいれずみをして、ならず者に変装し、庶民の毎日の生活や社会の出来事に目をひからせ、自分の目で確かめた上で裁判を行っていた。本当の情報がいかに大切かということを実践した。
 遠山の金さんのその当時の役柄を今の時代にたとえれば、江戸の治安のトップということで、行政権、司法権、立法権の三権を実際は把握していたといえる。つまり警視総監であり、東京都知事であり、東京地方裁判所長だった。
 今の時代も名経営者は、遠山の金さんのように、自らが率先して、情報のキャッチのために行動しなければならない。
【文:高田 金道】