戦国新報
 
 

平成28年 前期
【 H28.4.17】

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割り切って話し合う

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 人を使う時はよく「アメとムチ」を使い分けろと言う。部下に「アメ」を与えるだけでなく「ムチ」を振るうだけでもダメだと思う。この二つをうまく使い分けることが大切だと思うが…。

 戦国の世、「アメとムチ」には二つの欠陥があると官兵衛は部下達に言った。

 気性の激しい信長が現役時代、光秀にはアメを与え、戦上手で優秀な武将であったために、秀吉より先に坂本城主を与えた。だが対人関係で不器用さをさらけだしてしまい、何をやっても信長にムチを与えられた。反対に秀吉は常にムチを与えられていたが、常に謙虚で信長の性格を見抜き、ミスしても反省をし、ついには信長に信頼され「人たらし」で人の心をうまくつかんだために、アメも与えられた。その結果、ムチを与えられた光秀は本能寺で信長を倒した。

  いつの世も、アメもムチも必要だが、あまり考えない方が良い。ヘタに使うと憎まれる。その都度相手とよく向き合って話し合う方が良いと思うがなかなかむずかしい。(平成二十八年四月十七日)

【文:高田 金道】