戦国新報
 
 

平成27年 後期
【 H27.11.1】

もどる

落ち着いて堂々と

すすむ

 大リーグで活躍した野茂英雄投手が、社会人野球時代に監督から「打たれても味方がエラーしても、マウンド上では動揺したりくさってはダメだ。観客や味方やベンチはエースの表情を常に見ている。味方の信頼を得るためにも、堂々とした態度で思い切り投げることだ」と忠告されたという。

 戦国の世、時には予期しない出来事が突然起こる。そんな時、慌てふためいたりオロオロしたり、誰かに責任を押し付けたりすると、はたから見ていても醜いものだし、上司からの信頼も失われると官兵衛は部下達に言った。現状の解決のために素早く判断をして的確に指示できる人は信頼を得ると付け加えた。

  いつの世も、困難な問題に直面した時は、いかに冷静になれるか、そして今できることからひとつひとつ解決して何事にもあわてない精神力を身につけたいものだが、なかなかむずかしい。(平成二十七年十一月一日)

【文:高田 金道】