戦国新報
 
 

平成26年 後期
【 H26.12.14】

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失敗は怖いのか

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 「失敗は成功のもと」ということわざがあるが、思いきって反省しよう。「失敗して覚える仕事かな」。仕事の段取りの素晴らしい人ははたから見ると順調に仕事を管理しているように見えるが、実は失敗を教訓として反省し、人並み以上に努力した結果から生まれていると思うが…。

 戦国の世、失敗せず負けもせず恥をかかずに育った武将は、いざという厳しい戦いの時にはまったく活躍できない。修羅場の経験がないから気持ちが弱くなる。失敗も負けも恥も、自分の教訓として反省をし、自信を持って努力してこそ大きく成長することができると、官兵衛は部下達に言った。

 いつの世も、失敗を恐れず、一所懸命に考えて、一所懸命に行動して、一所懸命に努力して、今日一日一所懸命全力を尽くすという考えが、一日の仕事の能率が上がる。誰のためでもない自分のためだと思う。だが、なかなかむずかしい。(平成二十六年十二月十四日)

【文:高田 金道】