戦国新報
 
 

平成26年 前期
【 H26.1.19】

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「情」思いやり 

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 スポーツの世界で、チーム作りする段階で監督の考え方として、システムに選手を慣らして育てていく場合と、有力選手に力を最大限発揮してもらえるよう、システムをよりよい状態にもっていくための場合と二つの段階があるという人もいる。

 言い換えれば、ここが「情」を持って選手を育てる監督の腕の見せどころ…。

 戦国の世、部下に気持ちよく働いてもらうために必要なのは組織作りだけではなく、「情は味方」とあるように、人としての「情」の部分も必要だと、「人は城、人は石垣」の言葉で人づくりで有名な武将信玄は部下達に訴えた。ようするに「情」でつながった組織が大事だとも言った。

 いつの世も、「情」は数字で評価できない。また「なかよしクラブ」では仕事はうまくいかないという見方もある。だが、いざという時にどれだけ組織の底力を発揮するかは「情」のこまやかさによって決まると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十六年一月十九日)


【文:高田 金道】