戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.12.22】

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よく背中を見られている

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 人はお互い常に背中を見られている。特に子供を育てる親なら、子供はいつも親のやる事を見ているし、親の行動から学ぶ事が一番多いと思う。

 子供が親のやる事をマネするように、部下も上司のやる事をマネをする。上司が遅刻すると、部下も遅刻してもかまわないと考えるようになるし、人は目で見ることだけをマネする。

 戦国の世、人質生活で苦労して育った家康は、自分の行動を部下達がよく見ているから、各大名達に毎日自分の精一杯働く姿を見せた。そうしないと部下達は決して自分についてこないことを知っていた。そして上司というものは、部下達に模範を示すことを常に心がけることが大事だと家康は言った。

 いつの世も、上司が部下にヤル気をだせとハッパをかけたところで、上司の考えていることと行動がともなわないと、部下は決して上司を信用しないと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十五年十二月二十二日)



【文:高田 金道】