戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.12.9

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「実力」か「信用」か

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 人は「実力」があれば、全て物事がうまく進むと思っている人もいるような気がするが…。時代によってはかなり考え方や違いがあるような気がする。

 戦国の世、「実力」だけでは戦に勝利することはむずかしい。やはり第一条件は、配下、領民にどれだけ「信用度」があるかないかによって勝負は決まると秀吉は部下達に言った。

 また戦は思うようにはいかないのは当たり前のことだが、なぜうまくいかないのか、必ずそこには原因があるはずだと思う。その原因を追及してそして反省してこそ、必ず勝利に結びつくとも言った。

 特に信長からは、先輩達が失敗した仕事をよくまかされた秀吉だったが、その仕事を確実に成功させ、信用を得て出世した。そこには、秀吉が配下、友人、領民に「信用度」があったからこそである。

 いつの世も、「実力」か「信用」か、見る人によって考え方、見方がいろいろあると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十四年十二月九日)


【文:高田 金道】