戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.12.23

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ヤル気が三日普請につながる
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 優れた技術や知識、能力があっても、「ヤル気」のない人は組織の中では負担になるような気がするが…。

 戦国の世、信長の居城、清洲城の改修工事があった。いつ敵に襲われるかもしれないから早急に修復しなければならない。だが、担当者の段取りが悪いのか、もたついて、なかなか工事が進まない。信長が担当者に問いただすと言い訳ばかりを言う。それを見かねた秀吉は「自分なら三日で仕上げます」と信長に進言した。周りで聞いていた各武将達は「やれる訳がない」と大笑いをして馬鹿にした。

 だが、秀吉は「ヤル気」を持って、そして各職人達にも「ヤル気」を持たせてうまく使いこなして、約束通り三日で完成させたのである。世に言う「三日普請」である。それ以来、信長に信頼されトントン拍子で出世するのである。

 いつの世も、他人にできることが自分にできないはずはないと「ヤル気」を持って一所懸命がんばることで、必ず良い道が開けると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十四年十二月二十三日)


【文:高田 金道】