戦国新報
 
 

平成23年 前期
【 H23.4.24】

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他人の良いところを学ぶ

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 学歴があり学問に頼ろうとする人、自分の教養を鼻にかけ他人のことを注意深く観察しない人…。
  時は戦国、美濃の国、土岐氏の血を引く名門出身で学問も教養も身に付けたプライドの高い明智光秀。信長に認められ織田家に就職し、一番出世で近江坂本城主に抜擢される。だが天下統一を目の前にした上司信長を本能寺で倒し、光秀の計算通り一時的には天下を取ったような気がした。
  だがそこに立ちふさがったのが秀吉。「中国大返し」という早業で山崎の合戦で光秀を打ち破った。
  名門や教養が仇になり秀吉の能力を見下したところに光秀の読み違いがあった。
  秀吉のハングリー精神や部下を信頼して一丸となって光秀に立ち向かったところに勝利の道が開けた。
  いつの世も他人のことを注意深く観察して良いところは大いに学び、部下を信頼してこの不況を打ち返したいのだが、なかなかむずかしい。


【文:高田 金道】