戦国新報
 
 

平成23年 後期
【 H23.10.30】

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温故知新にビジネスのヒント

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 昔、五能線の汽車の中で野菜や海産物などをカゴに入れて販売して歩くおばさん達をよく見かけた。ようするに「行商」の人たちである。
  戦国の世、秀吉が日吉丸と名乗っていた頃、針の「行商」をして日本全国を股にかけて歩き回っていた。そして資金を回収しながら一日一日の生きる為と同時に、全国の諸大名の情報を収集して回るという一石二鳥の商才、政才を身に付けた。後に信長に採用され、この時の「行商」して歩いたことが大いに役に立ち信長に信頼された。
  いつの世も、昔のことをじっくり調べていくと新しいことを知る手がかりになる。今こそ、古きを訪ねることで良いヒントを得ることができるような気がするが、なかなかむずかしい。



【文:高田 金道】