戦国新報
 
 

平成22年 前期
【 H22.5.23】

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情報アンテナ人材
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 人間は「口」がひとつなのに「耳」は二つついている。なぜか…。「しゃべる」ことの倍、人の話を聞くためについていると思うのだが…。
 戦国の世、信長は、将来有望で素質を秘めた部下というものは「しゃべる」ことよりも、人の話に進んで耳を傾けるものだ。またそういう人には、人の話に耳を傾けない人よりも、はるかに多くの情報が入ってくるものだとも言った。その部下の良い例が秀吉であった。
 いつの世も、人の話に耳を傾けないから入るべき情報が入ってこない。「しゃべる」ことよりも素直に「聞く耳」を持つ事は、情報アンテナである。情報アンテナ人材ほど、これから益々必要な時代だと思うが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】