戦国新報
 
 

平成21年 後期
【 H21.10.18】

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名将と凡将 
すすむ

 人は苦しい時、有利な状況も不利な状況も区別がつかなくなる場合がある。
 戦国の世、決戦の時、勝敗は両者とも危機にある。自分が不利な状況だと思っている時は、敵もまた同じように思っている時である。何事も最後まで死に物狂いで背水の陣で戦うことが勝利につながると、秀吉は言った。
 また同じ状況では、名将はチャンスと見るし、凡将はピンチに見えてしまうとも言った。
 いつの世も、大変な状況の中でも、知恵と努力によっては好転する。逆に努力しない者は悪化してしまう場合もある。
 何事も考え方、使い方ひとつで、ゴミにもなるし資源にもなるということだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】