戦国新報
 
 
平成20年 後期
【 H20.11.23】
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元気に笑顔であいさつを受けると、同じように元気で笑顔を返す。朝から気分も良く今日も一日元気にがんばろうと思う。元気がなく笑顔もなく低い声であいさつしたりすると、何か私生活で問題があるのかなあと心配をする。
戦国の世、笑顔であいさつすることで先輩や後輩達を盛り上げる事がうまかった秀吉。身分の低い者たちに対しても、激励の声をかけたり「おふくろさんは元気か」と気軽に声をかけたりした。当時は殿様から声をかけられるということは大変なことであり、身分の低い者たちは涙を流して「殿様のためなら命を捨てても」と思うようになったという。こんな小さな積み重ねが秀吉の天下取りに結びついたと思う。
いつの世も、思いやりを持って接するという姿勢があれば、必ず相手からも尽くされると思う。人を盛り上げることのできる人は、必ず回りからも信頼されると思うし、盛り上げることのできない人は、人と人とのコミュニケーションが悪くなり、回りから人が離れていくような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】