戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.6.4】
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結束力と辛抱
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 厳しい今の世の中、乗り越えるためには会社内の「結束力」が一番大事だと思う。そして社員はお互いに競争しながら協力し合うことによって会社の躍進につながるような気がするが…。
 戦国の世、信長は天下取りを目の前にして、あと一歩のところで内部の結束力が崩れ、信頼していた部下の明智光秀の謀反によって本能寺で倒された。また信長亡き後、秀吉は苦労してやっとのことで天下を取ったが、自分の亡き後、手塩にかけて育てた部下達の「結束力が崩れ、そして分裂によって豊臣家は滅びた。
 家康は幼い頃からの人質生活の苦労があってか、部下達の「結束力」も強く、信長、秀吉亡き後、天下人となり徳川二百七十年の基礎を築くことができた。
 いつの世も、不況の時こそ大いに意見を述べあい、そして社員の「結束」と「節約」と「辛抱」こそ、会社の躍進につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】