戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.6.25】
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忠義
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 会社の発展の「カギ」は、努力して知恵を出して一所懸命会社のために「忠義」を尽くすブレーンを多く抱えるかにかかっているような気がする。
 戦国の世、大名達は国を守るために、忠義を尽くす優れた参謀の存在が大きくものをいった。代表的な参謀と言えば、秀吉には竹中半兵衛と黒田勘兵衛、家康には本多忠勝、上杉景勝には直江兼継など、いろいろいるが、彼ら参謀達は主君に対する忠義は人一倍強く、まさに参謀役になるために生まれてきたような男達といってよい。
 秀吉の場合は他の大名達と違って、農民から上りつめた大名だったため、彼らを参謀にするためにはかなりの努力が必要だったと思う。また彼ら参謀達も秀吉という人柄と心の広さ器の大きさにひかれて、秀吉に天下を取らせたいという思いが強くなり、参謀になったと思う。秀吉はこの二人の参謀をうまく使いこなしたからこそ天下を取ることができたと思う。
 いつの世も、一所懸命に知恵を出して努力する忠義のある人が、今の企業にとっても求められているような気がする。ただ毎日何気なく会社に勤務しているだけという考え方では、通用しない世の中になってきたような気がするが、なかなかむずかしい世の中だ。

【文:高田 金道】