戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.3.19】
もどる
あきらめるな
すすむ

 油断しているといくら能力があっても負けてしまう場合がある。イソップ物語に「うさぎと亀」の話がある。どっちが速いか競争するが、スタートはうさぎの方が圧倒的に速い。うさぎは余裕を持って居眠りをしてしまう。油断して眠りこけてしまい、ハッと気がついた時は、亀はとっくにゴールしていた。「のろま」な亀は、決して休むことなく、ひたすら一歩一歩着実に歩み続けた結果である。油断していると能力があっても勝負に負けてしまう教訓は、逆に言えばうさぎの話ではなく亀からの教訓であって、何事も決してあきらめないことにある。
 戦国の世、秀吉の天下取りの成功は、与えられた仕事に対して「失敗したらどうしよう」とか「失敗するんじゃないか」とか考えることではなく、常にプラス思考で物事を考え一歩一歩着実にやり続けたところにあったようだ。何の仕事でも同じだが最後まであきらめることなく止めないことだ。継続こそ成功する秘けつのような気がする。
 いつの世も、「継続は力なり」ということわざもあるが、継続してがんばることによって必ず良い運が味方してくれるような気がする。行動は早く一歩一歩着実にあきらめないで、一所懸命がんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】