戦国新報
 
 
平成18年 後期
【 H18.12.24】
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役割を責任を持ってやる
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 企業において「チームワーク」が良い組織を作り、組織が経営方針とうまく連携して、機動性を持って動くことができれば強い組織になるという人もいるが…。いくら組織が優秀であっても、一人でも自分に与えられた役割をきちんと責任を持ってやらない者がいると、組織はうまくいかないと思うのだが…。
 戦国の世、武田信玄は三方ヶ原の合戦で家康を徹底的に打ち破り大勝利する。この時、信玄は二万五千の大軍で、今で言う「大組織」であって、家康は一万の兵であった。信玄は「大組織」の長であっても「おごる」ことなく、小さな組織を動かすような機動力で勝利したのである。
 もし、同じ大組織であった今川義元も、信玄と同じ考え方で相手を侮らないおごることなく、桶狭間で信長と戦っていたなら敗北することはなかったような気がするが…。
 いつの世も小組織であり大組織であれ、社員一人一人が上司から与えられた役割をキチンと責任を持って行動することが大事だ。そして「臨機応変」な行動力でがんばることで、組織がうまく働くような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】