居酒屋でビールを飲みながら友人と「ムダ話」をすることほど楽しいことはない。一日の仕事の疲れが取れるような気がする。しかし「ムダ話」の中にも身になる情報や奥深い情報があって決してバカにはできない。世間では仕事のできる営業マンほど「ムダ話」がうまいし、情報も多く持っているという人もいる…。
戦国の世、織田家の中で「ムダ話」がうまかった武将は秀吉であった。「サル」と呼ばれ、明るい性格で話し方もうまいし、いろいろな情報や話題が豊富だった。笑顔もあって秀吉の「ムダ話」を聞きたいと多くの仲間も集まってきた。仲間が集まるということは、それだけ情報も多く入ってくる。だから信長は秀吉の情報力の豊富さに感心して、戦があるたびに秀吉の情報力を頼りにした。
いつの世も「ムダ話」のうまい人と話をするとたいくつしないし、楽しいし、話題も豊富で時間のたつのも忘れてしまう。また、「ムダ話」のうまい人は仲間から好感を持たれるような気がするが…。
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