相手を「誉める」ということは、相手を「けなす」ことよりも簡単ではない。なぜなら相手を「誉める」ことは、相手を認めることになるからだ。人はこの相手を認めるということがなかなかできないものだ。
しかし、相手を素直に「誉める」ことができるようになると、相手の良いところを学ぶことができるし自分も成長するような気がする。
戦国の世、秀吉ほど相手を「誉める」のがうまかった武将はいなかった。「相手を誉めて損をすることはない」と、秀吉は、戦の後でも部下ひとりひとりの肩をたたき「よくやった」と誉めた。そうすることによって部下達も自然に心を開き、次の戦いの時には良い働きをしたいと燃えた。そして自分の能力以上の働きをした。
いつの世も、相手のすばらしいところは大いに「誉める」べきだと思う。相手を「誉める」ことで、相手のことが良く見えるし、また自分のいたらない所もよく見えるようになる。そして素直に自分を改善できるような気がするが、なかなかむずかしい。
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