戦国新報
 
 
平成17年 前期
【 H17.2.27】
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実るほど頭を垂れる稲穂かな
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 人は自信がつくと、謙虚になり自分はまだまだ「いたらない」とさらに学ぼうとする人と、自分を評価しすぎて「うぬぼれ」が強くなる人といろいろいる。
 戦国の世、人に頭を下げ知恵を借り常に「学ぼう」と心がけた秀吉の姿勢は、織田家の中で一番であった。農家の生まれで、学問も教養も身につける余裕がなかったが、織田家に就職してからは、人に接する時は必ず何かひとつでも「学ぶ」ことを心がけ、特に上司信長からは最も多く学んだ。そんな蓄えた知識や教養が秀吉を天下人に育てあげたような気がする。
 いつの世も、知識や教養を身につける場所は学校だけではないと思う。職場や人とのつながりの場で、よく聞く耳を持つことが知識や教養を身につける最高の宝庫だと思う。そしてより厳しい会社ほど、能力を身につけるにはふさわしいと思うのだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】