戦国新報
 
 
平成17年 後期
【 H17.10.16】
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人を動かす
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 「岡目八目」ということわざがあるが、自分で将棋をしているとなかなか相手を攻めることができないが、他人の勝負を傍から見ているといい手がどんどん見えてくる。将棋の駒の働きを考えると、会社にたとえれば、社員の働きのような気がするが…。
 戦国の世、秀吉は、家臣は将棋の駒のようだと言う。それぞれの駒の働きを考えて動かすように、部下もその人の能力に合わせて使わなければ、大将がいかに力量があっても、一人では戦に勝つことができない。多くの部下を適材適所の使い方をしてはじめて勝利につながると言う。ようするに将棋の駒の使い方と同じであると言う。
 いつの世も、社員あってこその会社であるが、ただ社員がいるだけでは意味がない。経営者も有能な部下を集める能力、うまく使いこなす能力が必要だ。そして部下の能力を引き出すことも必要だし、育てることも必要だ。部下も経営者の期待に応えるように努力することが大事なことだ。将棋の「歩」も努力すれば「金」になる。だがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】