戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.4.25】
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会社あっての自分
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 若い人に、毎日何のために働くのか…と尋ねたところ、自分が幸せになるためだと答えた。
 だが、会社のために一所懸命に働かないと自分が優遇されないことを、わからないような気がする。やはり会社が良くならないと、自分の幸せもありえないような気がするが…。
 自分の仕事の目標をしっかりとつかみ、自分のやり終えた仕事がどれだけ会社に対して貢献したのかどうかという、常に問題意識を持って働かなければダメなような気がする。
 戦国の世、秀吉は若い頃から苦労を重ねてきたため、人の気持ちをよくわかっていた。自分の食い扶持は自分でかせぐのだと考えながらも、織田家が良くならないと自分も優遇してもらえないことをよく知っていた。
 信長様のためにどれほど役に立っているかということを良く考えて織田家発展のために一所懸命励んだ。秀吉いわく「組織というものはただ人を集めればいいということではなく、人間のヤル気を集めてこそ成り立つものだ。」
 いつの世も個人のヤル気が集まってこそ、会社は成り立つし会社の躍進にもつながる。自分の幸せもそこから生まれてくるような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】